性被害は、「受けた側にも落ち度がある、受けた方も汚らわしい」と思われがちなことから、周りの身近な人にとても言いにくいことであろう。なので、自分の中にしまい込み、ずっとずっと沈黙を続ける。そのことによって、自己肯定感の低下、自尊心の破壊、自己嫌悪、自傷行為などが続く。
自分が受けた傷を癒すのは「なかったことにして忘れる」のではなく、「つらかったね、しんどかったね」と共感し続けること。何度も何度も自分に襲い掛かる悔しい、しんどい思いに何度も何度も共感すること、そこが立ち直りの出発点であると思う。まさにカウンセリングが重要であると思う。
性欲は人類にとって重要な本能のひとつであり、そのことは大前提であるが、(主に)男性の性の衝動は、その存在を認めつつ、その適切なコントロールをしていくこと、性教育、環境が大事であると考える。