「パンケーキを毒見する」という映画を観て、いろいろ思うところがあった。カウンセラーとして一番印象に残ったのが、G7(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国の7か国)中、日本は幸福度が一番低く、自殺率が一番高い(世界中では第4位)。まさに自殺大国である。自殺に至る経緯は個々さまざまあるだろうが、根本には、社会の問題があると思う。政治がより民主的で、国民のための政策が進められ、社会、地域が住みやすい、生きやすい場所になれば、自殺の原因はだいぶん除かれるのではないだろうか。例えば過労自殺は、日本特有の自殺ではないか。
「とまり木」の願いは「自殺大国日本を幸福度世界一日本」にすることである。
カウンセリングをするなかで、クライアントの生い立ちに、貧困問題、ジェンダーにもとづく偏見や不平等、過労などが垣間見えることがある。政治が解決すれば、多くの悩める人のと心の闇が晴れるであろう。政治や社会の在り方と、個々人の心の健康は大いに影響している。そう思った。