「どこの国の人であれ、性のあり方がどうであれ、愛があれば受け入れます。」(フランスで結婚届けを出した時に市からかけられた言葉)まったくそのとおりです。6月4日に放送された人気長寿番組「新婚さんいらっしゃい」は画期的でした。フランスで結婚した日本人とリトアニア人の男性同士の新婚さんが登場し、仰天しました。
 このカップルはいかにも幸せそうであり、ほほえましいと感じました。これを見て気持ちが悪いと感じる人もいるでしょう。どう感じるのかは自由ですが、だからと言って幸せな二人を社会的に認めない理由はありません。性的少数者であることを悩んでいるクライアント(相談者)さんもおられます。
同性婚を認めれば、社会秩序が乱れるとか、少子化に拍車がかかるとかいう論調がありますが、論外です。同性を愛する人は性的少数者であり、また、外国では養子縁組で子育てしている同性婚カップルもいます。少子化をいうなら、結婚して、望めば子供を産み育てられる賃金や、高い教育費の是正などの社会的な環境を整えることが求められます。日本も世界の趨勢である人権感覚の進歩を見習い、多様化や、マイノリティに寛容な社会になることを望みます。