先日生まれつき茶色の頭髪の女子高生徒を校則の下、黒染めにして裁判になった報道があった。そもそも多様な文化のもと、外国籍の子やジェンダー問題、性的少数者への理解が問題となる中、画一的な、特に服装や髪型、髪の色、ましてや下着の色など統一することに大きな疑問を感じる。子供たちがもし「異様な」服装をしていたら、それは心の内面を表現し、訴えているのであって、教師や大人は心に寄り添い、心の声を聴くほうが大事ではないか。某放送局で東京のある公立中学校が校長の判断で校則をなくしたドキュメンタリーを視聴した。子供たちは自由に校長室を出入りし、いきいきとしていた。生徒と校長との距離が近く、子供たちはのびのびして、学校へ行くのが楽しいと語っていた。
昨今、子供の自殺が増えている。子供は社会を映し出す鏡である。校則で子供を縛っても問題は解決しない。もっと大きな視点が求められていると思う。