個人の暴言や暴力は、カッとした気持ちを抑えきれず、アンガーマネージメントでいうところの、自分の中の怒りの気持ちがコップ一杯になり溢れ出して、理性を失い行う行為である。怒りの気持ち自身は決してもってはいけないわけではない。理不尽なことをされたら怒るのが当然である。が、暴言、暴力ではなく、時には法の力で、時にはアサーションなどで、対応していきたい。
さて、我が国の来年度の防衛省の概算予算は約5兆5千億円、認められれば10年連続の増額となる。これは推計で世界9位の防衛費だそうだ。コロナ禍で大変な時期に、こんなに必要なのか大いに疑問である。中国を意識してでの防衛費なのだろうが、平和国家日本はあくまで専守防衛に徹するできである。例えば、事実上の空母である米国制のステルス戦闘機を搭載した「かが」はとても専守防衛に必要とは思えない。国家間の対立は軍事力を競うのではなく、対話で解決すべきだ。理想論かもしれないが、現実を見据えながらも対話で平和を維持するという道を日本は太平洋戦争の反省として決意したのではないか。オーバーかもしれないが、今は国家は争うのではなく、連帯してコロナ対策に全力を挙げる時ではないだろうか。